プレート式熱交換器 ガスーガス
金属板2枚を成形加工後、溶接にて1組とし、数組から数百組を組み合わせ一体化した熱交換器です。
この金属板をエレメントとして対流伝熱により排ガス等を利用して空気やその他ガスを加熱します。
熱交換させる流体が両方ともに気体の場合は、多管式に比べ非常にコンパクトに設計出来ます。
これにより軽量化が可能となりますので経済性にも優れた熱交換器といえます。
エレメント説明図
特徴
- エレメントは、平板の組み合わせであるため、圧損を低くする事が可能です。
- ゴミ焼却場や産廃処理施設等、劣悪な環境においてもダストの付着が少なく、またオプションでダスト除去装置等を設置する事によりエレメント流路の目詰まりを解消出来ます。
- エレメントが腐食等による損傷を受けた場合は、1ブロックごとの交換が可能です。
制作事例
設計範囲
ガス温度 | MAX750℃ | |
---|---|---|
最高使用圧力 | 50kPaG (0.05MPaG) | |
使用材質 | ステンレス鋼 | SUS304、SUS304L、SUS316、SUS316L、SUS310S |
炭素鋼 | SPCC、S-TEN、COR-TEN | |
ニッケル合金 | ハステロイC276 | |
高耐食スーパーステンレス鋼 | NAS185N |
※通常の設計範囲は上記となりますが、特殊仕様にて範囲外の設計も可能ですので、お問い合わせ下さい。
腐食性ガスによる注意事項
ガス中の硫黄含有量によって熱交換器の寿命が左右されます。
低温腐食では、概ね200℃以下で硫酸露点腐食が起こりますので、材料の選定に関しても 経験豊富な弊社へご相談下さい。
その他腐食性ガスを含む場合には、ダスト対策も必須となります。
腐食性ガスが通過するエレメントのピッチを広く設計することや、メンテナンスハッチや ドレン口を設けコンプレッサーエアーや、高圧水による定期的な洗浄を推奨致しております。
また弊社スタッフの専用機器による清掃・メンテナンスも対応可能ですので、お問い合わせ下さい。