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工場での修理事例

某石油精製工場様よりご依頼頂いたフィンチューブ式スチームヒータの修理事例です。
他社製ですが、製造したメーカーに問い合わせたところ、修理不可と断られてしまったとの事で弊社がご相談をお受け致しました。

定期修理時に弊社工場へお送り頂き、補修作業を行いました。
先ずは、漏れ部位を特定するところから作業に取り掛かります。(管内にコンプレッサーエアーを封入し、石鹸水にて気泡の有無を確認します。)

工場での修理事例

工場での修理事例

スチームドレンの最下段に漏れ箇所を確認致しました。

以下修復作業に入ります。

本件の熱交換器の構造上、ケーシング(シェル)を取り外す事が難しいと判断し、ケーシングに補修用の孔を設ける事としました。

ケーシングに補修用の孔

ケーシングに補修用の孔

開口部よりトーチを入れ溶接にて補修を行いました。

開口部よりトーチを入れ溶接にて補修を行いました。

伝熱管のピッチが狭く、作業は多少困難でしたが、無事作業を終え再度コンプレッサーエアーを封入し、漏洩が無いことを確認しユーザー様へ送付させて頂きました。

同時に、今回の破口に至った推察を含めた作業報告書を提出させていただきました。

今回の事例では、考えられる原因として、スチームドレンの排出不良によるウォーターハンマーによる損傷と考えられます。
また、材質がオーステナイト系ステンレスであり、漏洩箇所が溶接近傍部と言う事もあり、SCCも否定出来ないと考えます。

 

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